川谷絵音「J-POPは歌を中心に作るから長く聴かないと分からない」
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1: 名無しのがるび 2020/12/23(水) 04:45:50.19

募るJ-POPへの危機感 K-POPは世界標準(川谷絵音)

この連載では日本のヒットチャートについて書いてきたので、これには言及しないといけない。
J-POPとK-POPの違いについてだ。
まず根本的に違うのは、J-POPでは歌を乗せるためにビートが存在するが、K-POPではビートと歌が同時に補完し合いながら鳴っている。
分かりやすく言えば、J-POPは、はっきりと歌を押し出していて、K-POPはリズムと歌で曲を押し出している。

K-POPが勝負をしているグローバルチャートでは、ヒップホップやEDM、R&Bだらけで、基本的にAメロ、Bメロ、サビのような、明確な展開はない。
代わりにリズムとメロディーの反復、しかもコードもあまり変わらないことが多いのだ。

逆にJ-POPは、明確にメロとサビが分かれているし、Aメロ、Bメロで盛り上がりを作り、1番の聴かせどころをサビにするパターンがほとんど。
だからJ-POPはサビを聴かないと曲が分からないし、といって頭をサビにしても、メロからの盛り上がったサビを聴かないと、曲の良さが分からない。
長めに聴かないといけないのだ。

しかし、K-POPのようなUSサウンドは役割分担がされていないため、どこを聴いても曲の良さが分かる上に、リズムが立っていて乗りやすい。
まさにサブスク全盛期の今、BGMにもしやすいサウンドがトレンドなのだ。

実際、BTSの事務所の日本法人であるBig Hit Entertainment Japanの日本在住プロデューサー募集の応募要項には、「メロディーが鮮明で、ダイナミックな流れの起承転結がはっきりとした、定型化された曲の構造の音楽デモはご遠慮ください」と書いてある。

これは暗にJ-POPはご遠慮くださいということだ。

BLACKPINKの『How You Like That』もリズムと歌が合わさって、1つのメロディーになっている。
他のアルバム収録曲を聴いてもJ-POPのように定型化された曲がない。

https://style.nikkei.com/article/DGXMZO67233540R11C20A2000000/


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