ルーマニアでも人手不足は深刻な問題です。同国では多くの若者が国を去りイギリス、フランス、ドイツ、イタリアなどのより良い労働条件がある国へ渡りました。そうした為、今多くの産業で人手が足りていません。特に3K職種では労働力不足による弊害が既に表面化しています。そのためパキスタンやバングラデシュ、スリランカなどから多くの若者を移民労働力として受け入れ、今では首都ブカレストで多くの南アジア系の人を見ることができます。
韓国はアジア四小龍の1つで、急速な経済成長により短期間で先進国になった国です。そうした背景から、特に教育面で大きな改善が行われ今では多くの若者が大学卒の資格を得ています。しかし、その代償として危険を伴う3K職種は若者が寄り付かなくなってしまいました。韓国も他の国と同様に深刻な人手不足に悩まされており、近年はベトナム、タイ、ウズベキスタン、ネパールなどから多くの移民労働者の受け入れをしています。現在、韓国では21万人の労働力が不足していると考えられており、これから先もその数は増えていく事でしょう。
日本でも人手不足は深刻な課題です。現在、政府は外国人留学生の就労促進や技能実習生の受け入れなどに力を入れていますが焼け石に水というのが現状です。3K職種、サービス業などでの人手不足がこれからも増えることが見込まれており、2030年までにおよそ644万人の労働力が不足すると考えられています。